少年事件・少年犯罪
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少年事件とのかかわり
1995年に福岡県弁護士会に登録するとともに、「子どもの権利委員会」に所属して活動してきました。
「子どもの権利委員会」とは、少年非行、いじめ、虐待など子どもを巡る様々な問題を扱う委員会です。2002年には編集責任者として、日本評論社から「少年事件付添人マニュアル」を出版しました。2002年の「初版」から順調に版を重ね、この度2013年「第3版」がでました。
「全件付添人制度」を全国に先駆けて導入した福岡県弁護士会のノウハウを書き込んだマニュアル。この手の法律実務本としては珍しいロングセラーになっています。
少年非行に関連した損害賠償請求事件
このように長年、少年事件と関わっているため、数多くの損害賠償請求事件も手がけてきました。
非行少年側の代理人、被害者側の代理人の双方を取り扱っています。
非行少年・両親から依頼を受ける場合は、少年の立ち直りに資するようにかかわることを心がけています。なぜ非行を犯したのか、被害者の被害についてどのように考えるのか、両親の思いは受け入れているか・・・一歩一歩話し合いながら、そして被害者の被害に思いを果たした解決を目指しています。
被害者・両親から依頼を受ける場合は、被害に寄り添い、少年非行事件の経験・知識を活かして、早期かつ現時的な解決を目指すように心がけています。少年事件の匿名性に隠れ、長年、被害者は取り残された状況でした。少年法が改正され使える手段も増えてきていますので、そのような最新情報に基づき、解決しています。
佐賀県で発生した「西鉄バスハイジャック事件」では、非行少年の両親から依頼を受けて、多数の被害者との示談交渉をまとめました。
学校でのいじめ問題
学校でのいじめ問題についても長年取り組んでいます。
福岡県内の高校生いじめ自死事件では、「いじめ第三者委員会」の委員として、14のいじめを認定し、自殺との因果関係を認める報告書を提出しました。
事案は福岡県内の私立高校3年生がマンションから投身自殺したもの。「Aだけは絶対に許さない」、「新しい自分に生まれ変わります」というメモが残されていました。
私は遺族側推薦の第三者委員会委員として選任され、他の3名の委員とともに1年間に渡り調査を行ってきました。
その結果、「遊び」「からかい」という名の下、1年半に渡る執拗ないじめがあり、自殺との因果関係も明白に認められると判断したものです。
各メディアでも大きく報道されていましたが、ご遺族も「いじめと自殺との因果関係を認めた画期的な報告書」、「報告書を受け、真実を知ることができてよかった」と評価して頂きました。
少年付添人活動の具体例~付添人レポート
事例1「非行を繰り返した兄弟」
紹介するのは、4年間に渡る兄弟の非行事件です。4年間に渡って兄弟が非行を繰り返し、その都度、私が付添人に就任した事案です。私にとって思い出深い「兄弟」であり、その関わりから付添人活動を本格的に行うようになり現在に至っています。
本稿では、時間に沿った兄弟との関わりを縦軸に、付添人活動の反省点やポイントなどを翌軸に適宜解説を加えていく形で論述しています(本稿は、専門書「季刊刑事弁護・40号」に掲載されたものに加筆したものです)。
少年事件を巡る問題で悩まれている方へ
このように弁護士古賀克重は弁護士登録20年以上に渡って、少年非行、虐待問題などに関わる様々な少年を巡る問題に関わってきました。
被害者・被害者の御家族はもちろん、加害者の両親も含めて悩みが尽きず、その悩みが深いのが少年を巡る問題の特徴です。
1人で悩まれず、そして問題を抱え込まず、まずは専門家に相談することをお勧めしています。