古賀克重法律事務所ブログ

福岡県弁護士会所属弁護士 古賀克重(こが かつしげ)の活動ブログです。

薬害肝炎

期日の感想~支援者から

先日の薬害肝炎九州訴訟期日には、午前・午後入れ替え・報告集会などを含めると、延べ300名近い支援者の方にお越し頂きました。あらためてお礼申し上げます。
特に今回は、判決前の最後の本人尋問ということもあり、東京、愛媛、大阪、京都、熊本、長崎、佐賀、大分など遠方からも多数来られました。
中でも大分は、薬害スモン、HIV、ハンセン病問題などを通じて、支援者の結束がすばらしく、輪が広がっています。その大分支援の中心である清國さんが発行しているハンセン病WEBマガジンで、以下のような文章を寄せて頂きましたので、ご紹介します。


10月5日(水)に福岡地裁で行なわれた薬害C型肝炎訴訟の第18回期日(最終の本人尋問)を傍聴してきました。3人の原告の方が本人尋問に立ちました。ご自分の「いのち(健康被害)」だけでなく家族を含めた「くらし」の被害、仕事や将来設計を含めた「ゆめ」までも諦めなければならなかったことなどを証言されました。
22歳の大学生さんは「大学生活に対していろいろな夢を持って入学したのに体調が悪く遊びや旅行もできなかった。勉強や就職にも支障がでている。」などと話されました。
また実名公表している出田さんは「病気にふりまわされ子供たちに充分な愛情を注ぐことができなかった。あと何年生きられるでしょうか。希望をもって生きていけるような道筋をこの裁判でつけて下さい。」と訴えました。
事前に配られた資料に「明日のことを考えて今日を過ごす日々」(たぶん、「明日を生きるために今日を我慢して生きている」というような表現)があり薬害によって私たちが想像する以上の苦しみを受けていることがわかります。薬害を二度と起こさせていけません。そのためには多くの方々の関心と支援が必要です。
全国5地裁で同時進行中の裁判も大阪が来年2月20日結審、福岡が2月22日結審というところまで来ました。来年の夏ごろには順次判決を迎えることになると思います。
どうか引き続き薬害C型肝炎訴訟に関心を持ちご支援下さい。


投稿者プロフィール

弁護士 古賀克重
弁護士 古賀克重弁護士
弁護士古賀克重です。1995年に弁護士登録以来、患者側として医療過誤を取り扱っています。薬害C型肝炎訴訟の弁護団事務局長として2008年の全面解決を勝ち取りました。交通事故も幅広く手掛けており、取扱った裁判が多数の判例集で紹介されています。ブログではその主たる取扱い分野である医療過誤・交通事故について、有益な情報を提供しています。

弁護士 古賀克重

弁護士古賀克重です。1995年に弁護士登録以来、患者側として医療過誤を取り扱っています。薬害C型肝炎訴訟の弁護団事務局長として2008年の全面解決を勝ち取りました。交通事故も幅広く手掛けており、取扱った裁判が多数の判例集で紹介されています。ブログではその主たる取扱い分野である医療過誤・交通事故について、有益な情報を提供しています。