熊本でまたいじめ自殺?熊本市教委が第三者機関を設定して調査へ
熊本私立中学校2年生の女子生徒が3月20日、自宅マンションから転落死しました。女子生徒は1月から数人の生徒から嫌なことを言われていると担任教諭に相談していました。
そのため自殺の可能性もあるとして警察も捜査を開始しています。
担任教諭の指導後も嫌がらせが継続していたようで、3月11日には、女子生徒が「まだいやなことを言われている」と再度相談しました。
女子生徒、保護者、校長、教頭、学校主任、生徒達が3月12日に学校で面談しましたが、不信感を持った女子生徒は欠席を続けていたものです。
熊本市教育委員会は、いじめの可能性もあるとして第三者委員会の設置を設けることを決めて、3月26日に公表しました。
本件は、女子生徒や家族が相談していたにもかかわらず、適切な対応を取れなかった可能性もありますから、いじめ防止対策推進法の趣旨にのっとり慎重な調査が必要でしょう。
ちなみに熊本では、2012年熊本県和水町立中学校の男子生徒がいじめで死亡し、第三者委員会が「いじめが一因の可能性」と判断しているほか、2013年4月、県立高校3年生の女性生徒が自殺し、県が設置した第三者委員会が「いじめが要因の一つ」と判断するなど、いじめによる深刻な事案が頻発しています。
委員会は、いじめ防止対策推進法に基づく。大学教授2人と弁護士、臨床心理士の計4人の委員で30日に設置するという。記者会見で市教委の杉原哲朗・総括審議員は「尊い命を守ることができず申し訳ない気持ちでいっぱい。衷心より追悼の意を表する」と述べた(3月27日付け朝日新聞)
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