C型肝炎治療薬グラゾプレビルとエルバスビル、米メルクが承認申請予定
製薬会社メルクが新しいC型肝炎治療薬の米国での承認申請を急いでいます。
米製薬大手メルクが肺がんとC型肝炎の新薬の承認申請に向けた準備を急いでいる。利益率の高い両市場でライバルとの差を縮めたい考えだ。
メルクは1年半かけて研究開発部門を再編した。このことで予定より少なくとも数カ月早くこの2つの新薬を投入できると考えている。当局の承認が得られれば年内に発売できる可能性も出てきた(1月13日付けWSJ)
今年上半期中に申請する予定は、グラゾプレビル(grazoprevir、MK-5172)とエルバスビル(elbasvir、MK-8742)の併用療法。
肝硬変なし未治療のC型肝炎ウイルス1型患者、そしてHIVとHCVの重複感染患者に対して治験が行われています。
既にⅡ相試験が終わっていますが、リバビリンの併用を問わず90%を越える治癒率になっていました。それを受けてⅢ相試験に進んでいます。
なお副作用としては疲労、頭痛、悪心、下痢というもので、現時点では重大な副作用は出ていないようです。
米国・ジョンズホプキンス大学のMark Sulkowski氏らが、Lancet誌オンライン版2014年11月11日号に報告していたものです。
日本でもインターフェロンを使用しないインターフェロンフリーの時代に突入しましたが、アメリカでは巨大市場を巡って大手製薬会社の動きが日本以上に活発なようです。
目次