性犯罪証拠採取キットで証拠を保全、警察庁が医療機関に配布
性犯罪の証拠を保全して、後日の告訴に備える・・警察庁が10月から全国5か所の医療機関に証拠採取キットや取り扱いマニュアルを配布して、試験的に制度を開始しました。
被害に遭った直後には気持ちの整理がつかず、性犯罪被害者が警察に届け出ることを躊躇することもあります。
その後に捜査ができるよう証拠を保全しておく取り組み。
8月30日には看護師が中心となって性犯罪被害者を支援していくための学会が立ち上がり、シンポジウムが開催されました。
そこでも警察庁が出席して、長期間保管できる専用キットについて報告していましたが、その具体的な取り組みの一環といえそうです。
これは、性犯罪の被害者を支援する取り組みの一環として、警察庁が試験的に今月から全国5か所の医療機関で始めたもので、23日は福島市内の婦人科の診療所を福島県警察本部の担当者が訪れました。
担当者は今回の取り組みについて、被害者が望む場合は警察への届け出がなくても医師が専用のキットを使って証拠を採取できるようになることや、警察が24時間以内に証拠を取りに行って匿名で預かり、最長15年間保管することなどを説明しました。
試験的に証拠の採取を行う西口クリニック婦人科の野口まゆみ医師は「『とりあえず証拠を残しておこう』と言えるのは被害者に対して声をかけやすいし、警察が証拠を保管してくれるのはとてもありがたいです。被害者の支援としては大きな一歩だと思います」と話していました(10月23日NHK)
目次