福岡県弁護士会副会長就任のご挨拶
目次
1 ご挨拶
この度、平成25(2013)年度福岡県弁護士会の副会長(全県区)に就任しましたので一言ご挨拶申し上げます。
2 これまでの業務・会務
私は一橋大学法学部を卒業後、1992年に司法試験合格し(修習47期)、1995年に福岡県弁護士会に登録しました。8年間の勤務弁護士を経て2002年に独立。それ以来、「古賀克重法律事務所」を経営しています。今年で弁護士19年目を迎えました。
専門分野としては、医療過誤訴訟(患者側)、フランチャイズ訴訟など消費者問題などを主に取り扱うほか、一般民事事件も受任しております。顧問先の事件としては交通事故に関わる紛争や労働事件を数多く手がけています。
弁護士会会務は当初10年ほど、子どもの権利委員会や消費者委員会を中心に活動しました。
子どもの権利委員会では、「少年事件付添人マニュアル」の編集長をさせて頂き、つい先日も、第3版を出版したばかりです。
消費者委員会では、法の華三法行という宗教被害の弁護団事務局長として、全国初の福岡地裁全面勝訴判決を勝ち取ったのが懐かしい思い出です。
会計主任、ホームページ委員会の初代委員長を経て、2006年には弁護士会役員である業務事務局長を務めさせて頂きました。
最近では、対外広報委員会委員長、法律相談センターサテライトPT座長、常議員(平成23年度・24年度)を務めておりました。
3 担当委員会
福岡県弁護士会には60近い委員会があります。1000名を超える弁護士がそれぞれ複数の委員会に所属して、研鑽を積み、また弁護士会という組織の運営にかかわっています。
担当副会長としては14の委員会のお手伝いをさせて頂きます。司法修習委員会、資格審査会、弁護士推薦委員会、研修委員会、広報委員会、HP委員会、対外広報委員会、労働法制委員会、消費者委員会、交通事故委員会、法律相談センター運営委員会、住宅紛争審査会運営委員会、中小企業法律支援センター委員会、あさかぜ基金法律事務所運営委員会です。
ここ数年力を入れていた広報・センター関係とともに、消費者委員会、そして本年度の重要政策の1つである弁護士支援の一環として、司法修習・研修については勉強しつつ頑張りたいと考えております。
4 弁護士自治
私のライフワークには、医療関係の集団訴訟があります。
弁護士1年目から薬害エイズ訴訟、4年目からハンセン病違憲国賠訴訟、8年目から現在に至るまで薬害肝炎訴訟には九州弁護団事務局長としてかかわっています。
世界に目を向けても日本ほど、政治的党派を超えた政策形成訴訟として集団訴訟の歴史が築かれている国はありません。周辺諸国に目を向ければ、その制度的保障として弁護士自治が重要な役割を果たしていることに疑いの余地はないと思います。
振り返るとそれなりに会務にかかわってきたのは、可能な範囲で弁護士自治に貢献すべきだという思いだったからもしれません。
このように、弁護士会会務の究極の目的は、「弁護士自治」を維持・発展させていくことだと考えています。その意味において、昨今の不祥事対策については、弁護士会の信用回復の一助になれますよう努力して参りたいと思います。
5 最後に
弁護士会副会長の役割としては、弁護士会会長を補佐することに尽きます。
その上で、(1)各委員会が笑顔で委員会活動を行えるよう心がけること、(2)各会員が心おきなく業務に専念できる環境作りを行うこと、(3)常議員会における議論をふまえ、次年度にしっかりと会務を引き継ぐこと、(4)福岡県弁護士会の多種多様な取組について、市民の皆さんにご理解頂けるよう情報発信していくことに留意していきたいと思っております。
もとよりこれまで通り、顧問先・依頼者の方々とは綿密に連絡を取りながら、事件処理には万全を期していく所存です。副会長就任にあたり事務局体制も拡充しましたので安心して御依頼下さい。
どうぞ1年間よろしくお願いいたします。