世界肝炎デー・日本肝炎デーは7月28日、肝炎デーフォーラムを開催
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世界肝炎デー・日本肝炎デー
WHO(世界保健機関)が2010年5月のWHO総会において、世界的レベルでのウイルス性肝炎の蔓延防止等を目的として、7月28日を「世界肝炎デー(World HepatitisDay)」とすることを決定しました。
WHOの呼びかけを受け、厚生労働省は毎年7月28日を「日本肝炎デー」に設定したものです。
具体的には、国や地方公共団体、医療機関などが協力し、肝炎の病態、予防、治療について正しい理解が進むよう普及・啓発活動を行い、肝炎ウイルス検査を促進しているもの。
また、毎年、7月28日を含む月曜から日曜までの1週間を「肝臓週間」と設定しています。
日本肝臓病患者団体協議会は、患者独自の視点から毎年「肝炎フォーラム」を開催し、薬害肝炎原告団も参加するなど協力しています。
今年の肝炎フォーラム
今年の肝炎フォーラムは、「ウイルス性肝炎について考える~B型肝炎の最新情報とC型肝炎SVR後に注意すること~」と題する医療講演会を開催しました。
C型肝炎は治癒(ウイルス排除)できる病気になりましたが、治癒するまでの期間に肝臓の繊維化が進んでしまっていることがあります。そのためSVRになった後から、肝硬変・肝癌が発症してしまうケースもあるため注意が必要なのです。
SVR後の注意点という薬害肝炎原告団としても注目している論点になり、原告団からも6名が参加しました。
140名が参加した会場は熱気にあふれており、患者からの熱心な質問にも丁寧な回答がなされていました。
日時:2024年7月28日 13時~15時30分
会場:東京YMCA会館 カフマンホール(千代田区神田駿河台1-8-11)
参加費:無料(定員180名・要申込)
医療講演会(あなたの質問にお答えします)
「ウイルス性肝炎について考える ~B型肝炎の最新情報とC型肝炎SVR後に注意すること~」
講師 八橋 弘先生(長崎医療センター名誉院長、長崎県病院企業団企業長)
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