古賀克重法律事務所ブログ

福岡県弁護士会所属弁護士 古賀克重(こが かつしげ)の活動ブログです。

HPVワクチンのほんとうのこと、HPVワクチン薬害訴訟を支える会大分が発刊

支える会大分の活動

 大分の清國さんから書籍「HPVワクチンのほんとうのこと」を贈呈頂きました。

 大分の清國さんは、HPVワクチン薬害訴訟を支える会・大分のメンバー。
 薬害エイズ訴訟、ハンセン病違憲国賠訴訟、薬害肝炎訴訟、そしてHPVワクチン薬害訴訟と支援活動を継続している方です。
 薬害肝炎九州訴訟では、清國さんが大分の多数の支援者と一緒に、大型バス1台を貸し切って福岡地裁の法廷傍聴にかけつけてくれたことを、昨日のように思い出します。

 2002年10月の一斉提訴から2007年12月の政府の政治決断、そして2008年1月の薬害肝炎救済法成立まで、薬害肝炎九州原告団弁護団は、大分の支援者の皆さんに勇気づけられて活動してきました。
 今、解決を目指しているHPV薬害訴訟の原告団の皆さんも同じ思いだと思います。

HPVワクチンのほんとうのこと

「HPVワクチンのほんとうのこと」は、そのHPVワクチン薬害訴訟を支える会が自主出版した書籍です(A5サイズ・定価1000円)。

 被害者の女性がデザインした表紙・裏表紙の1冊は、手に取りやすい分量。一方で、支える会大分の学習会で話をした被害者・関係者25人の講演録をまとめたものですから、ぎゅっと内容が詰まっています。

 九州原告、東京原告、大阪原告、名古屋原告、ご家族の講演内容から始まります。そして、弁護士、支援者等の分かりやすい解説が後半に設けられています。

 HPVワクチンをめぐる問題について一読して理解しやすい内容。
 ぜひ手に取って頂きたい1冊です。

 薬害肝炎全国原告団でもまとめて購入させて頂いて、全国の薬害肝炎原告と問題を共有できないか、議論を開始したところです。

HPVワクチン薬害訴訟を提訴して7年が過ぎ、東京、名古屋、大阪、福岡の各地でいよいよ原告本人尋問が始まりました。
本人尋問のため証言台に立つ経験は初めてのことです。
本人はもとより、家族もきっと不安があったことでしょう。もちろん私もです・・

・・尋問を終えた後の原告たちの晴ればれとした表情を見たときに、私の不安や心配は吹き飛びました。どうやら取り越し苦労だったようです。

小中高生の就学期で被害に遭い、学校に通えなくなったり、転校や退学を余儀なくされ、十数年経つ今も苦しむ多くの被害者たち、そして新たに被害をうけた人たち。
彼女たちはHPVワクチンが生む利益の犠牲になり、理不尽さに多くのことを諦め続けてきました。
これからは人生をあきらめることなく、思い描く自分になれるように生きてほしいと願っています。
これまでも、これからも、強大な岩山を崩して一緒に切り開いてくれようとする弁護団、ご支援の皆さまには心から感謝申し上げます(梅本邦子)

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関連情報

HPVワクチン薬害訴訟を支える会・大分
HPVワクチン薬害九州訴訟

投稿者プロフィール

弁護士 古賀克重
弁護士 古賀克重弁護士
弁護士古賀克重です。1995年に弁護士登録以来、患者側として医療過誤を取り扱っています。薬害C型肝炎訴訟の弁護団事務局長として2008年の全面解決を勝ち取りました。交通事故も幅広く手掛けており、取扱った裁判が多数の判例集で紹介されています。ブログではその主たる取扱い分野である医療過誤・交通事故について、有益な情報を提供しています。

弁護士 古賀克重

弁護士古賀克重です。1995年に弁護士登録以来、患者側として医療過誤を取り扱っています。薬害C型肝炎訴訟の弁護団事務局長として2008年の全面解決を勝ち取りました。交通事故も幅広く手掛けており、取扱った裁判が多数の判例集で紹介されています。ブログではその主たる取扱い分野である医療過誤・交通事故について、有益な情報を提供しています。