福岡高裁へ和解上申へ
薬害肝炎九州原告団弁護団は本日10月15日午後3時、福岡高等裁判所に和解解決を求める上申書を提出した。和解解決を求める上申書の提出は、先月の大阪高等裁判所に続いて2高裁目となる。
既に5地裁の判決が出そろったこと、肝炎の症状が進行した原告が少なくないこと、特に170名の全国原告の内5名が亡くなっているなど一刻の猶予も許されないこと、民主党が肝炎対策法案を提出したほか与党PTも原告団と面談するなど解決の機運が高まっていることから、福岡高等裁判所においても、原告の訴えを受け止め和解勧告をなすよう求めるものだ。
原告弁護団20名で入廷行動を行った上、山口美智子さんが、直接福岡高等裁判所第1民事部を訪れ、和解上申書を提出。その後、司法記者クラブにおいて記者会見を行った。山口さんは、「福岡高等裁判所はこの上申を受け止めて早期に和解勧告を行って頂きたい。」、「国がようやく和解のテーブルに着くとも聞いた。大変喜ばしいことではあるが、一方で早期に全面解決につなげて頂きたい。」とも注文を付けた。
形だけではない誠実な対応が舛添厚生労働大臣には求められている。
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