破裂脳動脈瘤に対するクリッピング手術中に瘤の再破裂をきたして死亡した患者に対する瘤の剥離処置・止血処置が争われた裁判例
◆事案 くも膜下出血で病院に搬送された患者(41歳・男性)が、翌日、前交通動脈瘤破裂と診断され、クリッピング術を受けました。その際、動脈瘤周囲の剥離操作時に動脈瘤からの再出血があり、出血の吸引操作をしながら止血のためのク
Read More福岡県弁護士会所属弁護士 古賀克重(こが かつしげ)の活動ブログです。
◆事案 くも膜下出血で病院に搬送された患者(41歳・男性)が、翌日、前交通動脈瘤破裂と診断され、クリッピング術を受けました。その際、動脈瘤周囲の剥離操作時に動脈瘤からの再出血があり、出血の吸引操作をしながら止血のためのク
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Read More水俣病関西訴訟最高裁判決から10年が経ち、大阪では10周年集会も開催されました。 「水俣病関西訴訟」とは、不知火海沿岸から関西に移住した未認定患者が提起したもので、1995年の政治決着後の2001年に大阪高裁判決が、国の
Read Moreカルテの開示手続き 患者さんないしご遺族から医療調査を受ける場合、手元にある資料に基づいてヒアリングを行いますが、合わせて必ずお願いするのが診療記録(カルテ)の入手です。 「診療記録」とは、「診療録、処方箋、手術記録
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Read More◆ 今年最後の全国会議 2014年最後の薬害肝炎全国原告団弁護団会議が9月21日、東京八重洲にて開催されました。 C型肝炎に汚染された危険な血液製剤フィブリノゲン等が1964年から1994年まで使用されたことによって1万
Read More神経症が性疼痛の疼痛治療剤であるリリカの添付文書が2014年9月に改訂され(第8版)、重大な副作用欄に「劇症肝炎」「肝機能障害」が追加されました。 リリカとは リリカカプセル(成分名プレガバリン)は、2010年6月か
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Read More東京地方裁判所が、結節性硬化症の患者が継続的に歩行障害・嘔吐の訴えをしていた場合に、主治医に頭部CT検査を行う義務違反の過失があったとして、4500万円余りの損害賠償を命じています。 事案 生後間もなく結節性硬化症と
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