古賀克重法律事務所ブログ

福岡県弁護士会所属弁護士 古賀克重(こが かつしげ)の活動ブログです。

医療・医療過誤

ニュース判例医療・医療過誤

破裂脳動脈瘤に対するクリッピング手術中に瘤の再破裂をきたして死亡した患者に対する瘤の剥離処置・止血処置が争われた裁判例

◆事案 くも膜下出血で病院に搬送された患者(41歳・男性)が、翌日、前交通動脈瘤破裂と診断され、クリッピング術を受けました。その際、動脈瘤周囲の剥離操作時に動脈瘤からの再出血があり、出血の吸引操作をしながら止血のためのク

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ニュース医療・医療過誤医療過誤・医療ミス 美容医療美容医療集団訴訟

品川美容外科をさらに40人が東京地裁に提訴、広がる集団訴訟の動き

品川美容外科に対する損害賠償請求訴訟  品川美容外科に対する損害賠償請求が広がりを見せています。  13名の被害者が2014年4月、事前の説明ほど効果が長続きせず、かえって痛みが残ったとして、2400万円の賠償を求めて東

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ニュース医療・医療過誤弁護士・司法

性犯罪証拠採取キットで証拠を保全、警察庁が医療機関に配布

性犯罪の証拠を保全して、後日の告訴に備える・・警察庁が10月から全国5か所の医療機関に証拠採取キットや取り扱いマニュアルを配布して、試験的に制度を開始しました。 被害に遭った直後には気持ちの整理がつかず、性犯罪被害者が警

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ニュース判例医療・医療過誤弁護士・司法集団訴訟

水俣病判決元裁判長が認定基準を批判、最新の知見を取り入れるべき

水俣病関西訴訟最高裁判決から10年が経ち、大阪では10周年集会も開催されました。 「水俣病関西訴訟」とは、不知火海沿岸から関西に移住した未認定患者が提起したもので、1995年の政治決着後の2001年に大阪高裁判決が、国の

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カルテ開示ニュース医療・医療過誤医療過誤・医療ミス カルテ開示医療過誤・医療ミス 医療調査医療過誤・医療ミス 法律相談弁護士・司法患者の権利

カルテ開示に高額手数料、厚労省が問題病院に立ち入り検査も

カルテの開示手続き  患者さんないしご遺族から医療調査を受ける場合、手元にある資料に基づいてヒアリングを行いますが、合わせて必ずお願いするのが診療記録(カルテ)の入手です。  「診療記録」とは、「診療録、処方箋、手術記録

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ニュース判例医療・医療過誤

医師の羊水検査結果の誤報告によるダウン症児の出生・死亡につき、両親の家族設計選択の機会が奪われたとして慰謝料500万円が認容された事例

羊水検査の誤報告によって、妊娠中絶の機会を失い、ダウン症児を出産したものの、出生後3か月で、ダウン症によるTAMを背景とした肝繊維症の発症、肝不全を直接の原因として死亡した事例について、判決が出ています。 函館地裁平成2

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ニュース医療・医療過誤医療過誤・医療ミス 美容医療法律相談消費者問題福岡・九州情報

美容医療の苦情が過去10年で2・7倍に、最多の東京に続いて福岡も2位

美容医療の苦情が急増  最近美容医療に関する法律相談が増えています。それを裏付けるように、消費生活センターに対する苦情・問い合わせも急激に増加しているようです。 PIO-NETに登録された相談件数でいうと、2019年20

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ニュース医療・医療過誤薬害肝炎集団訴訟

薬害肝炎全国原告は2090名に、残された課題について全国会議で意見交換

◆ 今年最後の全国会議 2014年最後の薬害肝炎全国原告団弁護団会議が9月21日、東京八重洲にて開催されました。 C型肝炎に汚染された危険な血液製剤フィブリノゲン等が1964年から1994年まで使用されたことによって1万

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ニュース医療・医療過誤

リリカで劇症肝炎死亡や肝機能障害も、厚労省指示で添付文書が改訂

 神経症が性疼痛の疼痛治療剤であるリリカの添付文書が2014年9月に改訂され(第8版)、重大な副作用欄に「劇症肝炎」「肝機能障害」が追加されました。 リリカとは  リリカカプセル(成分名プレガバリン)は、2010年6月か

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ニュース判例医療・医療過誤

入院中の患者がパンで窒息した場合に、患者の動作を確認すべきだったとして病院の責任を認めた判決

東京地裁9月11日判決(加藤正男裁判長)が、くも膜下出血で入院中の66歳の患者が蒸しパンを喉に詰まらせて後遺障害を負ったのは、適切な介助を怠ったとして、東京都足立区の医療機関の責任を認めて4804万円の賠償を命じました。

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判例医療・医療過誤医療過誤・医療ミス 小児科医療過誤・医療ミス 泌尿器科医療過誤・医療ミス 皮膚科医療過誤・医療ミス 眼科医療過誤・医療ミス 脳神経外科弁護士・司法

結節性硬化症の患者が継続的に歩行障害・嘔吐を訴えていた場合、医師に頭部CT検査を行う義務違反の過失を認めた事案

 東京地方裁判所が、結節性硬化症の患者が継続的に歩行障害・嘔吐の訴えをしていた場合に、主治医に頭部CT検査を行う義務違反の過失があったとして、4500万円余りの損害賠償を命じています。 事案  生後間もなく結節性硬化症と

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